賽の河原

少し横になるわ

昼下がりに洗濯物を干していたらあまりにいい陽気で思い立った(ところであまりに見事な昼下がりには時間が空宙で止まってるような感じがするのはなぜなんだろうか)。電車から江ノ電に乗りついで、の稲村ヶ崎まで夕景色を見る行で。はじめて乗った江ノ電は思ったより人がいてさわがしいし忙しない。スマホの充電もなくて目のやり場もなくて、自分の手の平を眺めたり向かいの席の人の靴を眺めたりしてたけども、もしも電車にひとりだったなら、窓に映る海をぼーっと眺めていたと思う。そういう状況ってありうるのだろうか。

老人連に紛れて電車を降りるとすぐに海で、もうだいぶ陽が傾げて、水面の色がよくわからない。短い砂浜の向こうに小さな公園があって、人間が座ったり、喋ったり、写真を撮ったりしている。ので萎えた。ゆっくり景色を眺められそうになくて、クソひとごみを避けて高台に登った。

灯台の方は新海誠やんみたいなパノラマで、写真撮ったりしながら、ぼーっと太陽が山の裏に隠れるまで眺めていた。

東から夜が深まる様子や星が瞬くまで見るつもりだったけど、人も来たし、クソ寒いしで撤退して、波の爆音のする砂浜を歩いて帰った。

もっとぼんやりできるかなと思ったけれど、人の多さと自意識が発動してか、入り込みきれなかった。が、それはそれとしてよい景色だった。

 

その他

・道中で視線恐怖症のチェックリストをやってみたらほぼ当てはまってた。でも大方の人間はそうだと思うが。

・気になるのと気にするのでは大違いだ。

・もう少し見晴らしのよくて人のいない場所があるなら知りたい。

・なぜか酒を持っていったけど飲まなかった。